教育改革の推進
健康管理
園医さんのワンポイントアドバイス
幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2019年11月『ノロウイルスについて』
皆様こんにちは。思いがけずインフルエンザが早期に流行して、園児さん、保護者の皆様、幼稚園のスタッフの皆様、驚かれた事だと思います。この数年他の園で流行しても、自由ヶ丘幼稚園は大流行に至らなかった事が多かったので殊更、意外な印象です。自由ヶ丘幼稚園だけでなく、他の園や小学校の生徒さんにもお願いしているのですが、夜に38~39℃以上発熱した場合、次の日の朝平熱に解熱していても、登園・登校するのは避けて頂きたいです。朝、熱は下がります。しかし、かなりの確率で昼から発熱して、お迎えの電話が鳴っている様です。特にインフルエンザがクラスで流行しているときは、夜の発熱した次の日はお家で経過観察して頂く様にお願いしたいと存じます。10月末から冷え込んできました。毎年11月はノロウイルス警報をお知らせしておりました。今年も他の園では流行の兆しがみえております。吐物の処理を念入りにして、床や吐物を受け止めた洗面器などの消毒にアルコールは無効で、次亜塩素酸ナトリウム(ミルトンやハイター等;濃度がそれぞれ異なるのでご注意願います:最終的に0.1%濃度にして消毒:おもちゃや調理器具は0.02%)を使って下さい
福山市のノロウイルス対策マニュアル(家庭編)に手洗い方法、次亜塩素酸ナトリウムの調整方法について、とても分かりやすく解説されていますので、ご参照願います。
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/uploaded/attachment/81674.pdf
先日、母子保健事業の研修会で勉強して参りました。スマホに子守りをさせないで、という講習もありました。お子さんにスマホを長時間使わせると、依存症になりやすく途中で止めにくい、言葉の発達が妨げられる、LEDライトの中のブルーライトが体内時計(昼と夜のリズム)を狂わせる等、生活・発達への支障が多々あり、特に2歳未満のお子さんに使わせない様にする事が世界的に勧められています。知育・英才教育の事を言われる方がおられますが、急がなくてもお子さんは飲み込みが早いので、使う時間を1時間以内と約束して、与えっぱなしにせず、親御さんと一緒に使う、鑑賞する様にしましょう。宗像市はスポーツや文化活動が盛んで、都市部に比べて良い環境とは思いますが、基本お子さんは、元気いっぱいに外で遊ぶか、人と人とのコミュニケーションを行いながら活動する事がとても大切です。お子さんの見本になるよう、大人もスマホを見つめっぱなしにならない様にしたいものですね。
先日は、予期せぬニュースで宗像市が全国的に有名になってしまいました。教育現場と行政と園医学校医とで、よい環境を作ること目指して行きたいと思います。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生