教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医のつぶやき 4月号 その155「入園、進級おめでとうございます。」
新入園の皆様、入園おめでとうございます。
園医の小児科医、宮原と申します。月に1回、今流行している病気の事やその他をつぶやく感覚でお話させて頂いております。お付き合いのほどよろしくお願い致します。

 昔は三寒四温などと言っておりましたが、今年の3月は本当にジェットコースターなみの寒暖差でした。花粉も盛大に飛んでいるため、花粉症なのか鼻水がたくさん出る風邪なのか区別がつきにくい方も少なからずおられます。
 ヒトメタニューモウイルス(以下hMPV)やRSウイルス感染症は引き続き流行しています。ある程度体格が大きくなると重症化する確率が減りますが、生まれたばかりの赤ちゃんに感染してしまうと、鼻汁が充満して鼻呼吸ができなくなってしまう無呼吸や、細気管支に炎症が起こって息を吐きだす事が難しくなる細気管支炎になり、入院が必要になる場合がありますので、鼻風邪でも神経を使います。
 咳込む感染症は色々ありますが、三種混合、四種混合、五種混合のいずれにも含まれる百日咳は、ワクチン接種を4回全部接種していても、4~7歳で抗体価が低下して感染して、軽症~中等症くらいまでの症状が出るお子さんがいます。RSウイルスやhMPVが流行している時に百日咳にかかると初期症状では見分けがつかず、基本的に抗生剤を使わなくなってきている昨今では治療開始がひと呼吸遅くなりやすいです。ましてや、ワクチンを接種しないで医療機関に症状がひどくなるまで受診されない場合は、カタル期が終わり、痙咳期になって治療薬が間に合わず、本当に百日間激しい咳が続きます。
 年長さんは、4月からMRワクチンの接種ができますが、一部ワクチン不足で前年度受けられなかった人がいますので、医療機関によっては待機をお願いされる可能性があります。どうか御了承ねがいます。
 入園されて、最初からわくわく絶好調なお子さんもおられれば、なかなかなじめないお子さんもおられます。個人差は相当ありますので、ご心配があれば園の先生やスタッフの方々に相談されて下さい。親身になって、励まして下さいます。

 また、直接お子さんを連れてこられるご家庭の方、園の近くの自由ヶ丘7丁目の路地は道が狭く、見通しが悪い場所が多いです。さらに自転車に乗った高校生がノールックで大きな車道に出てきたり、ご高齢の方々(+わんちゃんたち)が朝の散歩を楽しんだりしています。見通しが悪い角では、一時停止の指示が書いてなくても最低減速、できれば一時停止するくらいのお気持ちでお越し下されば幸いです。

 そうでは、どうぞよろしくお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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