教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2016年5月「起立性生活障害について」
新緑の季節になりました。新入園のみなさん、園での生活には慣れましたか?

 5月に健診に伺います。園での生活に健康面で配慮が必要か、成長が伸び過ぎたり、伸び悩んだりしていないか、年齢にふさわしい社会性が身について来ているか等をチェックさせて頂きます。園またはご家庭で「何か困っていそうだな~?」と思われた際は、園の先生に相談なさって下さい。小学校での生活・学習に向けての橋渡しをお手伝いさせて頂ければ幸いです。

 ようやくインフルエンザが収束してきました。RSウイルス、アデノウイルス、感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)など、大流行ではありませんが罹患される方がおられます。天候次第ではエンテロウイルスによる手足口病やヘルパンギーナなども5月~6月にかけて、みられるかもしれません。うがい、手洗い、よろしくお願い致します。
 
この時期、保育園や幼稚園よりも小学生以上のお子さんの方が多いですが、日の出が早くなり、気温も暖かくなってきますと、自律神経がうまく働かなくなる「起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)」という状態になりやすくなります。いわゆる五月病です。立ちくらみ、長時間立っていると倒れる、少し動いただけで心臓がドキドキする、朝時間通りに起きられない、頭痛・腹痛がある、顔が青白い、乗り物酔いしやすい、などなどの症状がみられます。症状が強ければ、血圧を上げる薬剤が必要になります。なるべく、そうなる前に(スマホのゲームをしすぎて)夜更かしをしない、バランス良く食事を摂るなどに気をつけて、自律神経が狂わない様にして頂きたいと存じます。

先月、4月14日、16日には熊本で大地震がおきました。犠牲になった方々のご冥福をお祈りしたいと存じます。命に別状がなくても、不安、不便な避難所生活を送っておられる方も多く、心を痛めます。
災害発生直後から時間の経過とともに、必要とされる支援の内容が急速に変化して行く事にも、戸惑いと驚きと無力感を感じたものですが、救難、配送、仕分け、ライフライン&交通網復旧のプロに思いを託しておりました。宗像市からも救援物資を配送して頂き、本当に有り難い事と思います。
宗像に避難されておいでの方もおられます。その方々を温かく迎え、いずれ熊本に戻って日常生活を取り戻すためのお手伝いをする、または見守る、そういう有形・無形の支援もできれば良いですね。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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