教育改革の推進
健康管理
園医さんのワンポイントアドバイス
幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医のつぶやき 1月号 その153「この時期注意の感染症」
皆様、こんにちは。寒い日が続いていますが如何お過ごしでしょうか?インフルエンザの福岡県での流行は落ち着いて来ていますが、重篤な合併症(肺炎や心筋炎)になった大人(成人)の話が少しずつ出てきています。布団から起き上がれず、トイレに這って行く。または、横になって安静にしていても息苦しい、階段の昇り降りが息苦しくて辛い、等の症状があれば救急車を呼んで頂いて結構です。どうか、ギリギリまで我慢なさらないで下さい。
1月後半からCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)が再び流行し始めました。あまり高熱は続かず、インフルエンザに比べると倦怠感も強くない印象ですが、まれに人工呼吸管理を必要とするケースもありますので、経過を慎重に見て頂ければ幸いです。
1月末は冷え込んで、嘔吐下痢(感染性胃腸炎)にかかったお子さんが少しずつ出てきました。ノロウイルスやアストロウイルスなどアルコール消毒が無効なウイルスが多く、集団生活はもちろん、買い物先や、大型商業施設のトイレなどで感染する事もあるので、帰宅後に石鹸でしっかり手を洗いましょう。次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒方法につきましては下記右(厚労省のリーフレット)を参照願います。嘔吐回数の少ない方がほとんどですが、嘔吐が止まりそうにない時は、脱水症や低血糖になるのを回避するため、早めに受診しましょう。
A群溶結性連鎖球菌(溶連菌)感染症も、大騒ぎになることはありませんが、あまり変動することなく流行しています。インフルエンザと同時感染すると重症化したという報告もありますので、あまり油断はできないようです。以下に令和7年第4週までの感染症発生の動向解析結果を下記に示します。ご参照願います。


節分の豆まきで病気を追い出して、園の皆さんが明るく健やかに過ごせることを願っています。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生