教育改革の推進
健康管理
園医さんのワンポイントアドバイス
幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医さんのつぶやき 2月号(その117号)【猛威を振るうオミクロン株について】
寒い日が続きますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?最初に大切なお話です。医療機関で行う新型コロナウイルスの迅速検査の生産が間に合わず、1月第4週以降新規入荷がストップし今後の目途が立たない状況です。従いまして、軽症の方の「心配だから念のため」の検査は出来なくなりました。PCR検査につきましては、検査会社さんもとても頑張ってくれていますが、検査結果がわかるのに4日間程度かかっていて、今後さらに延びるかもしれません。
覚悟はしていたものの予想を上回る勢いで、オミクロン株の感染が急速に増加・拡大しています。重症化率はこれまで流行した株と比較して少ないですが、全体の感染者数が際限なく増加すれば、重症者数はいずれ今までと同じくらいになる見通しです。
また、中等症が増加する事で関東地区などでは既に、他の病気の患者さんの救急搬送、入院治療や手術に多大な影響を与えています。
ちなみに経口内服薬であるラゲブリオは以下のいずれかの状態・基礎疾患が当てはまるCOVID-19感染者の方が投与対象となります。
61 歳以上、活動性の癌(免疫抑制又は高い死亡率を伴わない癌は除く)
慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患、肥満(BMI 30kg/m2 以上)
重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)、糖尿病、ダウン症
脳神経疾患(多発性硬化症、ハンチントン病、重症筋無力症等)
コントロール不良の HIV 感染症及び AIDS#、肝硬変等の重度の肝臓疾患
臓器移植、骨髄移植、幹細胞移植後
残念ながら、デルタ株で重症化防止効果を発揮した抗体カクテル療法のロナプリーブはオミクロン株への効果は期待できなさそうです。一方、ゼビュディの効果は保たれていそうだとの事です。
濃厚接触者の方の隔離期間は10日から7日間に短縮されました。
職場から本人または家族の検査の指示があった場合も医療機関では今後応じかねますので、以下の福岡県庁からのお知らせ(1月28日一部改正)を参考に、職場で支給してもらうかネットで入手して頂き、各家庭での実施をお願い致します。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/154637.pdf
どうぞ、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、他人に対して殺意を抱く、暴力をふるいたくなる、暴言を吐きたくなる、過剰にこらしめてやりたくなる様な気持ちが沸いてきましたら、精神的に危険な兆候ですので、心療内科などで心理カウンセリングを受けられることをお勧めします。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生