教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医さんのつぶやき 10月号(その101)「予防接種・インフルエンザについて」
みなさん、こんにちは。運動会は思い切り楽しめましたか?

10月に健診に伺います。健康状態と発育の状況、社会性のチェックを致します。年中健診は、小学校に入学する準備として大切な健診になります。年中さんに限らず、他のお子さんも気になる事がありましたら、ご相談下さい。

次の事が10月から変更になります。
1)ロタウイルスワクチンが定期接種(公費負担)になります。令和2年8月1日以降に出生された方が対象です。初回は生後14週6日までに接種することが推奨されています。
2)ワクチンの接種間隔の設定が部分的に変更になります。
①注射の生ワクチン同士の接種間隔は今までどおり4週間のままです。
②各ワクチンの接種間隔は添付文書の通りで、変わりません(例として、ヒブの1回目と2回目の間隔は4週間、3回目と4回目は7ヶ月あける、など)。
この2つの例以外は接種間隔の指定がなくなり、生ワクチンの後4週間や不活化ワクチンの後1週間あけずに、翌日以降に接種できるケースが増えました。文章だけですと解りにくいかもしれませんので、かかりつけ医に各ワクチン接種後の間隔について説明してもらって下さい。また、自粛生活のためにワクチンの予定が狂ってしまった方、接種期限が過ぎていなければ公費で接種できますし、期限を過ぎてしまっていても本人にとってベターな接種方法を何とか考えますので、かかりつけ医にご相談下さい。

インフルエンザの件ですが、福岡県内ではこの数週間、患者さんの報告数は0が続いています。皆さんがコロナウイルス対策をしっかりして頂いているお陰だと思われます(昨年のこの時期は1週間につき300人程度の感染症定点報告があり、早めに流行し、早めに収束しました)。従いまして、今年も例年通りのインフルエンザワクチン接種のタイミングでよろしいかと思われます。定期接種が残っている方はかかりつけ医と同時接種の事など相談して下さい。65歳以上の方の「今年の(終了期間は市町村で異なります)」インフルエンザワクチンは、窓口でのお支払いは無くなりました。

9月前半に台風が通過した後、めっきり秋の訪れを感じる様になりました。朝晩の冷え込みで、季節の変わり目の風邪が少し流行っています。また、喘息症状が出る方、頭痛のする方、胃腸炎の方が少しずつおられます。体と心の変調を起こしやすい季節でもありますので、お子さんも保護者さんもご無理をなさらないで、しっかり寝て休養して下さい。
宜しくお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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