教育改革の推進
健康管理
園医さんのワンポイントアドバイス
幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
4月 園医さんのつぶやき 『春は感染症のスクランブル交差点』
新年少さん、入園おめでとうございます。初めての集団生活で、楽しみや不安などが色々あるかと思われます。最初は慣れないかもしれませんが、行事ごとに心身ともに成長して行かれることでしょう。私は、園医をさせて頂いております宮原と申します。よろしくお願い致します。
今年は年明けから長くインフルエンザの流行が続いておりましたが、やっと鎮静化致しました。但し、春休みのためかもしれませんので、4月初旬~中旬に再度小流行しないかどうか観察が必要です。
その代り3月中旬くらいから、少しずつ感染性胃腸炎が増えています。集団生活が初めてのお子さんが感染した場合、親御さんも感染することがあります。手洗い、うがいなどお子さんの日常の感染予防はもちろん、おうちで嘔吐物を処理する時はマスクをつけ、可能なら使い捨ての手袋をはめて処理して頂ければ理想的かと思われます。
アデノウイルス感染症(のどと目が赤くなれば「プール熱」または「咽頭結膜熱」と言います)、溶連菌感染症も少数派ですがおられます。春は「感染症のスクランブル交差点」ですので、お互いに注意が必要ですね。
年長さんは、MR(麻しん、風しん)ワクチンの2回目を接種する年度です。1歳~2歳の間の1回接種だけでは、大学生くらいになった時に感染してしまう危険性があることがわかっております。日本国内の麻しんの流行はありませんが、海外から持ち込まれた麻しんに感染する事例が散見されております。自費で接種となりますと1万円前後(独占禁止法により、施設によって金額は若干ばらつきがあります)の出費が必要となります。小学校入学前にバタバタするより、夏休みまでを目途に接種を済まされることをお勧め致します。
元気いっぱい、楽しい幼稚園生活を満喫されることをお祈り申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生