教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医のつぶやき 6月号 その157  「夏に向けての備えをしましょう」
【食中毒にご注意下さい】
2月からウイルス性胃腸炎が流行しています。6月から気温が上昇すると、カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌など細菌による食中毒が発生し始めます。鶏のタタキや刺身、ご自宅での調理された物、スーパーで購入されたお惣菜など、飲みに行った先での加熱が不十分な一品などが感染源になる可能性があります。発熱(平熱~微熱の事もあります)、腹痛、水様便~血便などの症状があり、同じ物を食べた家族や友人、同僚がほぼ同時期に発症すると食中毒が疑われます。
 嘔吐して食事が殆ど摂れていないのに、数日間自宅で様子をみたために入院になった小学生の方が数名おられました。お仕事お忙しいのは重々承知ですが、早めに受診して頂けますとお子さんが苦しむ時間が短縮されます。ご理解のほどお願い致します。

【大雨など災害対策】
昨年度、自由ヶ丘地区の自治会(1~11丁目、自由ヶ丘南、青葉台)で防災計画の話し合いを重ねました。冠水しやすい場所、大雨による土砂崩れの可能性がある場所、避難場所、様々な理由で自力での避難が困難な方々のサポートなどについて確認しました(まだ完了していませんが)。自由ヶ丘以外にお住まいの方々も多いかと思いますが、避難場所の確認、避難グッズの準備(食料や水の配給開始に数日かかるそうです)とともに、6月の一斉清掃の時に自宅周辺の側溝のゴミを予め取り除いて頂き、御近所の人と会話をして、お互いに困った時に助け合える環境作りをすると安心かもしれませんね。

【その他の感染症】
伝染性紅斑、俗にいう「りんご病」が流行し始めました。感染して10~20日後に関節痛、微熱、倦怠感などが出現して、さらに7~10日後に特徴的な両頬の紅斑(表面はつるつるしていて赤くなる)と両上肢のレース状(まだら状)の紅斑が出現します。紅斑がでた時にはウイルスは体にいませんので、発熱さえなければ登園は可能です。
生まれつき赤血球の病気の方や、罹患歴のない(今まで罹った事がない)妊娠中の方は、かかりつけ医で診察・検診を受けて下さい。

【内科健診につきまして】
風邪をひいたり、少し喘息気味だったりした方が多かった印象です。夜の咳込みや、息苦しそうにする際には早めにかかりつけに受診をお願いします。お友達との交流の仕方や、言葉や、集団での指示の理解など、より一層のサポートが必要、または必要かもしれないお子さんにつきましては、こども園の先生がたからお話があるかもしれません。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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