教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医のつぶやき その147「熱中症とCOVID-19の違いにご注意を!」
梅雨が明けて猛暑にみまわれる毎日ですが、皆様お元気でしょうか?
7月末からパリ・オリンピックが開幕して、こちらも熱い闘いが繰り広げられていますね。バックグラウンドで色々ありますが、ひたむきに準備してきた選手たちに敬意とエールを送り続けたいと思います。

さて、現実にもどって今流行中の感染症の事などをお話しします。就学前のお子さんたちの間では、RSウイルス感染症や手足口病、感染性胃腸炎(嘔吐下痢)が主ですが、運動や外遊びをしている小学生以上で倦怠感と頭痛などの症状の方は、見た目、熱中症かCOVID-19か判断に迷うケースが増えています。昨年のCOVID-19のピークは7月末で、福岡県内の定点から4284人の感染が報告されています。今年の7月15日~21日の集計では3849人で、昨年に近づいています。お盆で親戚お集まりになるかと思いますが、体調管理をお願い致します。
また、厚労省は、「ふつうの風邪≒急性呼吸器感染症(ARI)」も感染症サーベイランスの調査対象にする方向と、大臣の記者会見で説明しました(下の図)。これは、今まで普通の風邪と思っていたものが、急に病原性が強くなったりするのを、なるべく早期に感知するためでもあります。COVID-19も大半の人には、ただの風邪に思えなくもないですが、咳が長期間続く、頭痛が取れない、体力が元通りにならず就労に支障が出続けている、ごくまれに人工呼吸管理が必要な事もありますので、今なお軽んずる事は難しい状況です。



https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001272561.pdf

とは言え2024年の夏休みは、熱中症と水難事故とゲームのし過ぎとケガには気を付けて、めいっぱい楽しんで頂きたいと思います。
私も孫に遊んでもらおうと、今から楽しみにしています。そのために足腰肩が衰えない様に鍛えています。皆様も、おじいちゃんおばあちゃんに優しくして下さいね。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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