教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医のつぶやき 10月号 その149 「10月に要注意の感染症と内科検診の重要性について」
ようやく涼しくなりました。暑すぎず、寒すぎずの天候で、運動会を楽しまれた事と思います。

下の表は福岡県医師会の結核・感染症発生動向調査の本年9月23日から29日までの週報です。



手足口病が最も流行しています。それにマイコプラズマ肺炎、A群溶連菌咽頭炎、感染性胃腸炎が続きます。他の園では水ぼうそうが流行している所もありますので、お腹や背中に水疱が出てこないか、御確認下さい(ワクチン接種されていても罹患している人がおられます)。

 また、一般的なクリニックでは検査できませんが、ライノウイルスなど、のどの痛み、鼻水、咳、ひどい人では喘息の症状がでる秋の感染症も、10月になって冷え込んできてから流行してきています。ウイルス感染単独ですと特効薬はありませんが、気が付かないうちにゼイゼイがひどくなるお子さんが時々おられます。咳込みが連続する、何となく苦しそうにしている様な時には、お子さんの背中に直接耳を当てて、ゼイゼイまたはヒューヒュー言っていたり、外見では喉の下の方やみぞおちが、息を吸う時に凹んでいたりすれば、早めに医療機関の受診をお勧め致します。よろしくおねがい致します。

 さて、10月7日から内科健診でこども園におじゃまします。身体面と精神面の評価をします。最終目標は、10数年後にお仕事できる様に、身体的発育だけでなく、周囲とうまくコミュニケーションを取れる様になる事を目指します。自分の考えをうまく伝える事と相手の考えを理解する事、そのバランスを状況によって変化させる事です。野球をし始めていきなり大谷翔平選手にはなれません。まずはキャッチボール、つまりボールを相手の取りやすい場所に投げる事、相手の投げたボールを受け止める事から始まります。スポーツも親だけの指導で成長するのは極少数で、上達するためには色んな指導者や立場の人の支えとふれあいが必要不可欠です。特に年中さんは、5歳児健診の一環として行政の方々と協力して、お子さんへの適切な手助けは何か?を保護者の方々と一緒に考えて行きます。どうかご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 宗像市議会も衆議院も選挙がありますね。色々メディアが報道していますが、各候補や各政党の政策を調べて、法律や制度が「こんなはずじゃなかった」にならないように、お子さんの未来のためにも、しっかりしらべて投票致しましょう。

 それでは10月もどうぞよろしくお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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