教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2018年 4月 「視力・春の体調変化について」 園医のつぶやき その71
園医のつぶやき その71

新年度が始まりました。在園の皆さん、今年度もどうぞよろしくお願い致します。
新入園の皆さん、入園おめでとうございます。親御さんから離れて初めての集団生活、
お迎えのバスに乗る時や、他のお子さんとの接し方など最初のうちは色々と大変でしょうが、徐々に慣れてくれると思います。お家でのお子さんと園でのお子さんの状況がまるで別人の様だ、というケースもあります。不安や疑問がおありでしたら、園の先生たちにお話しや質問をして頂く様お願い致します。
 4月末には幼稚園に健診に伺います。健康かどうか、成長が順調かどうか、園での生活に支障がないかなどをチェックします。
身長は高すぎても低すぎても今後見守る必要があります。他の人たちと同等の成長速度であれば問題ない事が大半ですが、幼児期に突然ぐんぐん背が伸び始めた、または突然伸びなくなった場合は精密検査をお願いする場合があります。
 お子さんが物を見る時に、頭を傾けたり、目つきに違和感を感じたりする場合には、視力に問題があるかもしれません。視機能の成長は、8歳までにほぼ完了するようですので、
異変に気付いたら早めに眼科受診して頂く事をお勧めします。
 社会性、協調性など、小学校生活につながるスキルの獲得状況も確認させて頂きます。お子さんが、日常生活や集団生活において困り感が強い場合は問診票にご記入願います。今後の方向性を検討させて頂きます。
 4月に入り、インフルエンザの患者さんの発生数は激減しましたが、まだゼロにはなっておりません。春はRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、溶連菌、水痘、手足口病、各種胃腸炎と実に様々な感染症が少しずつ混在する季節です。お子さんはもちろん、保護者の皆さんも体調を崩されませんようお願い致します。
 この数年、薬剤耐性菌の増加に注意喚起がなされています。体が健康なうちは悪さをしませんが、大病を患って体力と基礎免疫力が落ちた時に体に悪さを始めて、治療しようとしても全く抗生物質が効かない、という悲しい状態になってしまいます。
日本でも抗生物質の適正使用、つまり安易な抗生物質の使用を反省して、適正な使用を心掛けましょう、という働きかけが今月から始まります。医療者だけで達成できる目標ではありませんので、皆さんのご理解、ご協力を頂きたいと存じます。
 年長さんは、MRワクチンの2回目の接種時期です。昨年度も3月最終週に駆け込んで来られた方がちらほらおられました。忘れないうちに接種されますようお願い致します。
 
 新しい生活、みんなで楽しみましょう。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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