【暑さが本番を迎えました】

夏の感染症の定番、エンテロウイルス感染症は、『発熱のみ』、『発熱＋口の中だけ水疱が出るヘルパンギーナ』、『手足口病』のおおまかに３パターンあります。迅速検査がありませんので、他の疾患を除外してゆく形になります。今のところ大流行はしていませんが、ご注意ください。
熱中症への注意が必要になってきました。環境省の「熱中症予防サイト」で、当日の暑さ指数(WBGT)が発表されています。気温、湿度、風速、地面の照り返しで危険性が変わりますので、適度な水分補給と休憩をして、くれぐれも無理をしないようにしましょう。
食品が傷みやすい時期です。調理器具の衛生管理と食材をしっかり加熱して、カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌などによる食中毒を起こさない様にしましょう。

【新型コロナウイルス関係】

5月中旬から宗像市のワクチンの集団接種が始まり、私も4回出勤してきました。まずは75歳以上の方たち対象で始まり、6月から65歳以上の方たちも対象になりました。65歳未満の接種も待たれるところです。
世界の状況を冷静にみますと、やがて様々な変異株による第５波が訪れそうです。感染力、重症度、ワクチンの効力についても予想通りになるとは限りませんので、これまでと同等以上に感染対策を徹底して頂く方が賢明と思われます。昨年よりもむしろ今から年末までが本当の正念場かと思います。
【ひとりごと】
オリンピック・パラリンピック開催について賛否あるかと思いますが、開催された場合、アスリートに不満をぶつけるのはいかがかなと思います。人身事故・遅延・運休の際の鉄道会社の職員さんを責めたり、制度の不備を役所の窓口担当の方にぶつけたりするのと同じくらい「むなしく不毛な」事です。

【楽しい夏休みのために】

毎年、水難事故予防のお話しをしています。海の離岸流にハマったらあっと言う間に沖に流されます。オリンピック選手でもその流れの速さに勝てないと言われていますので、横に脱出する様に声かけしましょう。また、整備された川遊び専用の場所以外での川遊びは止めましょう。自然の川の流れは非常に複雑で、深みに引き込まれたり、予想以上に低い水温にパニックになりやすかったりします。そして、ため池で釣りをしていて落ちた場合、自力で岸に上がるのは非常に困難と言われています。いずれもライフジャケットの装着、空の2リットルのペットボトル数本、クーラーボックス、長くて太いロープなどを用意して行きましょう。

【結び】

なにかと制約の多い日々が続きますが、宗像の田舎の環境を活かして上手いことストレスを発散して行きましょう。

＜園医＞宮原小児科医院　宮原道生先生