教育改革の推進
健康管理
園医さんのワンポイントアドバイス
幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2018年6月『梅雨入りしましたね!』
梅雨入りしましたね。平年より8日早いとのことです。気温や湿度の変動がありますので、体調はもちろんの事、食品衛生にも気を付けて行きましょう。【胃腸炎・食中毒にご注意下さい】
主として感染性胃腸炎は、ノロウイルスやその仲間のウイルスが原因になります。集団発生してメディアに取り上げられると目立ちますが、小規模な流行は至る所で細々と続いています。引き続き手洗いなど、衛生管理にご留意願います。また、食品自体も傷み易い時期ですので、鶏肉などを介して感染しやすいカンピロバクター腸炎などに注意願います。
お肉はしっかり中まで加熱しましょう。生肉を扱った容器や器具は早めに洗浄または廃棄して、他の食材を汚染しないようにしましょう。食材が変わるたびにしっかり手洗いしましょう。激しい腹痛、全く水分摂取もできない場合は、点滴や入院が必要になる場合もありますので、あまり自宅で経過を見続けず、早めの受診をお願いします。
【まだインフルエンザが・・・】
先月から福津市内の一部でインフルエンザが流行していました。通常は気温と湿度の上昇によりインフルエンザの大流行にはなりにくいはずですが、今後も発症するかもしれませんので、注意深く見守ってゆきましょう。
【手足口病・ヘルパンギーナ・非特異的熱性疾患】
夏風邪の代名詞のエンテロウイルスの仲間でおこる病気です。手足や口に水疱が出来るとわかりやすいですが、発熱だけですと他の病気かどうか見分ける必要がありますので、高熱が長引く際には血液検査をすることもあります。大半は軽症で済みますが、飲食が十分に出来ない、意識がぼんやりしている、手足の動きが緩慢などありましたら要注意です。早めに受診されて下さい。
【アデノウイルス感染症】
結膜の充血、のどが赤い、高熱と症状が揃うと咽頭結膜熱;プール熱と言います。症状がそろわずに高熱だけ続く方も少なくありません。発熱は酷くないけれど、結膜の充血が酷く、流行性角結膜炎と診断された場合は、しっかり治るまで休養が必要です。
【おたふくかぜワクチン】
おたふくかぜで精巣炎の後の無精子症について心配なさる方が多いですが、難聴も軽視できない合併症です。現在、朝のドラマで取り上げられており、じんわりと注目されています。おたふくかぜワクチンは任意接種ですのでお支払いが必要ですが、宗像市は有難い事に1歳以上、5歳未満の方に1回接種分のみ補助があります。1回接種では、おたふくかぜ自体の発症を完全に予防することはできませんが、難聴の合併率が減少することが統計上示されています。ご検討下さいますと幸甚に存じます。
【結び】
色々流行していますので、皆様どうぞご自愛願います。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生