教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医さんのつぶやき 8月号(その135)【夏の感染症・夏の事故!注意しましょう!】
園医のつぶやき その135

こんにちは。暑い日が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか?
例年はエンテロウイルスによる夏風邪(もちろん、手足口病やヘルパンギーナも流行しています)がメインの時期ですが、今年はインフルエンザが夏休みに入っても流行しています。そのため、帰省や旅行に支障があったり、中体連に出られなかったりするご家族や生徒さんがおられます。他に、はなみず、咳、ゼイゼイなど、RSウイルスや類似の症状を示す感染症もしばしばみられます。人が多いところを完全に避ける必要はありませんが、長時間滞在すると、感染している人から出てくる様々なウイルスが空中に漂っていますので、換気の悪い場所ではエアロゾル感染してしまいます。

水難事故が各所で相次ぎました。
海では離岸流に、川では岸辺の苔や浅瀬の砂利と循環流に気を付けた方が良さそうです。
今、世界水泳選手権が開催されていますが、トップスイマーでも海で発生した離岸流に逆らって岸に泳ぎつくのは困難です。無駄に体力を消耗するよりじっと浮いて救助を待つか、岸に平行、つまり横向きに移動して離岸流からの脱出を試みましょう。
川の流れは、場所によって緩やかだったり急だったりと非常に複雑で、浅くても足が川底に埋まって前に歩けなかったりもします。また、水中でぐるぐる渦を巻いて、頑張って泳いでも脱出できない場所もあります。海と違って体が浮きにくいので、水の中に入る、入らないに係わらずライフジャケットや長めのロープを用意した方が良さそうです。もし、おぼれかけた時には落ち着いて仰向けになりましょう。うつ伏せになるとライフジャケットを着た背中側が浮いて、顔が水中に入ってしまい呼吸できなくなるそうです。また、サンダルが川に流されて追いかけているうちに溺れかける事例も多発しているそうです。水中に入る際は、脱げにくい靴を履いて行きましょう。

新型コロナは、残念ながら終わっていません。
5類に移行され、新型コロナウイルスがいなくなったと思っている方が少なくないようですが、今年の夏も感染者が増えていて、昨冬に感染したばかりなのに今夏に2回目の感染をされている方もいます。高齢者や基礎疾患をお持ちの方を中心にワクチン接種を頑張って頂いたおかげで重症化する比率が減っていますが、沖縄ではそれなりに重症の方もいて、機関病院では一晩で10人くらい入院された日もあったようです。全体的には成人の方が職場や友人の集まりなどで感染している様です。そのなかから、おうちに持って帰ってきて家族全員感染している例をみかけます。

 体調管理と安全管理を引き続き行って頂いて、残りの夏休みやお盆の集まりを過ごすことができますようにお祈り申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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