教育改革の推進
健康管理
園医さんのワンポイントアドバイス
幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2017年10月 『RSウィルス感染症にご注意を!』
運動会お疲れ様でした。練習の成果を十分発揮されたかと思います。天候の変動が激しく、自律神経が乱れやすい時期です。お子さん、親御さんともども体調管理をよろしくお願い致します。RSウイルス感染症もピークは過ぎた様な印象ですが、まだまだ収束まで時間がかかりそうです。今シーズン一度も感染しておられない方は、ご注意なさって下さい。乳幼児に限らず、学童、青年、成人を問わず、重症度は様々ですが、感染する可能性があります。心臓病や肺の病気をお持ちの方にRSウイルス感染者を近づけるのは危険な場合があります。主治医の先生とよく相談してみられる事をお勧めします。
朝晩の咳き込みも多い訴えです。上気道炎(RSウイルスも含めていわゆる風邪)に軽症の鼻副鼻腔炎を合併して、鼻腔から口腔内に流れてきて咳こむ事が多いようです。状態に合わせた処方や処置が必要です。(成人の場合は、胃食道逆流症による咳の可能性もあります)
また、布団に入ると咳き込む、という方の中にはダニやハウスダストに反応しているケースがあります。ダニは夏に繁殖しますが、秋に死骸が増えやすくなります。干して乾燥させるだけでなく、掃除機で死骸を吸い取って頂くと、より良い環境になります。暑さも和らぎ、掃除のやる気も若干上がりそうなこの時期、ちょっとした隙間も掃除してみましょう。年末の大掃除が楽になりますよ(と、自分に言い聞かせています)。
蚊も、真夏より、最高気温が25℃を下回るこの時期に活動的になります。最近、蚊に刺されて手足をぼっこり腫らして来られる方が目立ちます。全く刺されない様にすることは出来ませんが、冬に入るまでは防虫対策をお願い致します。
運動に、芸術に、読書に、行楽に、実りのある秋を楽しく過ごされます様に。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生