教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2019年10月『10月の検診に向けて』
運動会はいかがでしたか?朝は少し雨の名残がありましたが、徐々に晴れて来て皆さん楽しめたのではないでしょうか?
 天候の変動が激しいためか、暑くなると夏風邪(主としてエンテロウイルス感染症)による、発熱だけ長引くケースや、喉だけ水疱ができるヘルパンギーナ、手足に水疱ができる手足口病が流行し、寒くなるとRSウイルス、感染性胃腸炎(嘔吐下痢)、まれにインフルエンザなどが流行して、病気の振れ幅が大きいと感じられます。幸い、それぞれの病気が大流行までには至らないのは、皆さんの心がけと幼稚園の職員の皆さんの努力のたまものと感謝しております。これからも油断されず、規則正しい生活を心がけて頂く様お願い致します。
 10月には秋の健診に伺います。身長、体重の伸び、身体の病気の有無、社交性の伸びについて簡単にチェック致します。普段かかりつけの医師に指摘されていない事について何か言われるのは、意外、不満、怒りなど色々感情がおありかもしれませんが、ご家庭と園で、少人数と大勢で、比較的小さいお部屋と大きな教室や運動場で、など、環境が変わる事でお子さんの振る舞いが極端に変わる事例もありますので、あまりびっくりなさらず、お子さんの成長にとって、最も良い係わり方・サポートは何か?を保護者の皆さんと幼稚園のスタッフ、園医、行政とで考えて参りましょう。ワンポイントできっちり判断するのが困難なケースが多いので、成長の様子を見守りながら、必要な時に速やかにお手伝い(←これが最も大切です)をできる様に致したいと思います。
 スポーツ、音楽などのおけいこ事、勉強など色々分野があります。もちろん、その事をやるために生まれてきた様なお子さんもいらっしゃるでしょう。しかし、大半は少しずつできる事が増えて行って、その次にもう少しレベルアップしたい時にどうするか?と考えます。うまく行かない原因を考えて、それに向き合い、対策(今はムリなので焦らない、または、今すぐ対処した方が良いので、助けてもらいながら努力をする、など)を立てる事ができる人は、壁に当たったりスランプに陥っても、時間のかかり方の差はあってもいずれは脱出することができる様に思います。私も仕事の小児科医療、趣味の音楽について、苦手な事柄を避けていると、ずーっと追っかけられて、「はいはい、ここ、ちゃんとやっていないよ」と言われている気になり、さっさと若い時に解決しておけば良かったのにな~、と後悔ばかりしています。
 ラグビーの福岡堅樹選手がトライを決めてくれました。中学生の頃から敏捷性に優れていたそうですが、度重なる故障にも関わらず、今まで弛まぬ努力を冷静に積み重ねて来られた結果だと思います。他の選手も活躍も素晴らしく、来年の東京オリンピックも含めて今後の健闘を祈りたいですね。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
バックナンバー