教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医さんのつぶやき 6月号 (その97)
園医のつぶやき その97

自粛生活お疲れ様でした、と申し上げたいところですが、地域によっては再度コロナウイルスに感染した方が増えている様ですので、引き続き要注意で参りたいと存じます。
現在福岡県内は、感染性胃腸炎と溶連菌感染症の2つの病気が主で、他の感染症は殆ど流行していません。感染性胃腸炎につきましては、カンピロバクターなどの食中毒菌に対して注意しなくてはいけない時期になります。カンピロバクター腸炎は、発熱、下痢、腹痛などの症状で始まります。症状はそれぞれ余り激しくないのですが、整腸剤を飲んでも下痢や軽度の腹痛がすっきりせず、長引きやすいのが特徴です。時にギラン・バレー症候群という、末梢神経が冒されて手足の力が入らなくなったり、ひどい場合は呼吸まで出来なくなってしまう事がありますので、便の検査や適切な抗生物質の投与が欠かせません。
他に大腸菌、サルモネラ菌、ウェルシュ菌、リステリア菌などでも食中毒はおこります。調理前の手洗い、食材の適切な温度管理、生肉を加工した包丁やまな板、お皿やボウルなどの調理器具の洗浄・消毒を宜しくお願い致します。
話は脱線しますが、本当に便利になったなと思うのは、自宅にいても旅行した気分になれる動画がたくさんある事です。そのうち最近とても感動したのが、長野県の上諏訪駅から飯田線を通って愛知県の豊橋駅まで乗り換え無しのほぼ各駅停車、およそ7時間の1本撮りの動画です。天竜川で出来た起伏の激しい河岸段丘を縫う様に走ったあと、切り立った渓谷に無数のトンネルを進みます。難工事を北海道の職人さんたちが請け負ったこと、ダム建設で沈む箇所を迂回したこと、渡りそうで向こう岸に渡らない橋梁など、先人の苦労が偲ばれました。秘境駅を巡る専用の列車もあるようで、色々な視点から楽しんだり学んだりできる路線の様でした。
 日田彦山線の添田駅と夜明駅の間は、鉄道での復活は断念せざるを得なかったようですが、熊本地震で不通になっていた豊肥本線の肥後大津駅と阿蘇駅の間の再開が、今年の夏に予定されているようです。土砂崩れ、線路上への巨大な落石や地盤の変形などで、復旧工事は想像を絶する大変さであったと思いますが、未来へ向けての明るい希望の象徴の一つとなれば良いですね。
災害や病気やSNSへの書き込みで、物や体や人の心は一瞬にして傷ついてしまう様に思います。イライラや欲求不満を何かにぶつけたくなる気持ちは分かりますが、真実やその後の事を深く考えずに、双方の思い込み・誤解から非難の応酬に発展している事例が少なくないようです。一度深く刻み込まれた傷は、時に致命的であり、治るまたは気にならなくなるにしても長い年月が必要になります。感情的に書いた文章を勢いで送信してしまう前に、3分間ゆっくり読み返して考えてみても良いかもしれませんね。
さて、長いお休みから生活リズムを徐々に取り戻すのは、最初は少し難しいお子さんもおられるかもしれません。通常でもこの時期は自律神経が狂いやすい時期です。ゆっくり、あせらず、3歩進んで2歩下がってもよいくらいの気持ちで参りましょう(^^)/
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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