教育改革の推進
健康管理
園医さんのワンポイントアドバイス
幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2019年6月『夏風邪に注意しましょう!』
年長さんは旗取りに小学校の運動会に参加されたでしょうか?来年こんな感じなのかな?など思われたのではないでしょうか?秋に開催される校区のお子さんは、楽しみにしておいて下さい。明け方と昼によっての気温差が大きい状態が続いております。さすがにインフルエンザはかなり減りました。そのかわり、手足口病、ヘルパンギーナなど、夏風邪の代名詞エンテロウイルス感染症が増加しています。特効薬がありませんので、水分と栄養補給などの対症療法を行います。口から水分栄養分が十分摂れない時はクリニックで点滴、1日では済みそうにない時や全身状態が不良の時は入院することも有り得ます。かかりつけ医とご相談下さい。
予想通り、カンピロバクター腸炎の方が少しずつおられます。これと言って思い当たる食品がないのに、発熱したり腹痛や下痢がじわじわ長引いている場合は可能性がありますので、あまり我慢をさせずに受診してください。
熱中症につきましては、環境省の「暑さ指数」のページを御参照ください。
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
九州地区、福岡県、宗像市と地点を絞り込めて、さらに場所別の予想も出してくれます。これを見ると屋外よりも、体育館の中の方が危険である日もあります。保護者の方、お子さんの体調と、今日の行動計画を照らし合わせて、危険な時は無理をなさらない様にお願い致します。また、運動中の給水でアクエリアスを2倍に薄めるなどしているチームをみかけますが、熱中症になりかけている場合に塩分の薄い水分を体内に入れますと、体内の塩分濃度が薄まった⇒おしっこに水分を出さなきゃ!と勘違いしてしまい、脱水症状が悪化してしまいます。くれぐれも薄めない様にしてください。1日に飲む適量もあり、幼児では300~600mlです。ジュースなどの清涼飲料水の飲み過ぎはペットボトル症候群(こちらは血糖上昇⇒浸透圧利尿⇒口渇の悪循環)になることがありますので、1日に1~2リットルとか飲まない様にしましょう。もちろん、現在脱水がなく、今からも脱水症状を起こす心配のない方は、お茶でもお水でも構いません。
くどいですが、「睡眠不足」と「食事が摂れない」が両方重なった時はとても危険です。くれぐれも無理をなさらない、させないで下さい。
6月の天候も、体には優しくなさそうな予報です。お仕事や家事に追われて時間との戦いになりやすいですが、生活も自動車も、安全運転で乗り切りましょう。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生