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栄養士さんのワンポイントアドバイス

第九回『冬至と大晦日の食事について』
皆さんこんにちは。もう12月ですね!2017年も今月で終わってしまいます。12月はイベントがたくさん‼楽しいことが多いですが、冬は夏より日照時間が短く夜が長いため暗くなる前に帰宅しましょうね。今回は冬至(一年で最も夜が長い日)や大晦日の食事についてお話していきます。

 日本では昔から四季にあわせて様々な行事が受け継がれてきました。現在では海外の行事もお祝いする習慣が入りイエス・キリストの誕生を祝う「クリスマス」も加わって12月は華やかですね。その中で二十四節気の一つである冬至は、寒さが厳しくなるこの頃に無病息災を祈る習慣として古くからごく自然に行われてきた行事です。それに外せないものが行事食です。様々な言い伝えがありますが食べ物は「ん」のつくものが良い(運盛り)とされ、特に南京(かぼちゃ)・人参・蓮根・銀杏・金柑・寒天・饂飩(うんどん)の2つ「ん」がつく7種を冬至七種といい、縁起が良いとされています。また、砂を払うといわれるコンニャクは水溶性の食物繊維が含まれており、冬至粥(小豆粥)に入れる小豆には、代謝機能を高め、むくみ解消効果があるとされています。昔の人々は、冬になると野菜等の収穫が減るため、体を温める食べ物やビタミン等を補う食べ物を積極的に摂ろうとしていたことが伺えますね。他にもゆず湯に入る等、冬至にまつわる食事や習慣は冬を乗り切るための心得にもつながっています。役立つ知恵として取り入れ気持ちよく春を迎えたいですね。

 最後に大晦日の年越しそばについてのお話です。年越しそばを食べる習慣の由来は諸説あります。例えば①そばは多少の風雨に当たっても翌日陽がさせば起き直ることから「今年は悪かったけれど新年は巻き返そう」という意味が込められている。②江戸時代の金銀細工師が後片付けをする際に、でた金粉を集めるのに、そば粉を練って丸め団子状にしたもので寄せたことから「お金が集まる」という願いが込められている。③そば麺は細く長く伸びているため、「寿命が長く伸びるように」という願いが込められている。④そばの麺は切れやすいため「今年の苦労や悪いことを切る」という意味がある。といったものですが、いずれも今年の災厄を払い新年が良い年である事を願うものですね。「今年の災厄を払う」ものなので年越しそばは年を越す前に頂きましょう!

年の瀬になると仕事休みのお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。年末年始は是非、家族で美味しいお蕎麦や御節を召し上がって下さいね。いっそう寒くなり体を冷やして風邪やインフルエンザに罹る人が多くなりますから手洗い・うがい、こまめな水分補給に気を付けていきましょう!新年になりましたら、また元気な園児の皆さんに会えることを楽しみにしています。

                        栄養士  花田
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