教育改革の推進

健康管理

栄養士さんのワンポイントアドバイス

第3回 「食中毒にご注意を!」
6月 栄養士さんのアドバイス
「食中毒にご注意を!」

 朝夕と昼間の気温差がとても激しくなっています。体調管理も難しいですが、こんな時期に注意しないといけないのが食中毒です。8月をピークに食中毒の発生件数と共に患者数も増加していきます。
 生活の中の食中毒予防の三原則「菌をつけない」・「増やさない」・「死滅させる」があります。
 まず、病原菌が体の中に入ってきても、それを除去してしまうだけの基礎体力をつけましょう。自分の体は自分で食べたものから作られるので、栄養のバランスのとれた食生活が大事です。
 次に、調理前や食事の前に十分な手洗いをしましょう。特につめの間は盲点になります。短く切って清潔にしましょう。指輪や腕時計などをはずしての手洗いも有効です。指の間、手首までしっかり洗うことも大切です。子ども達は夏場に手洗いの習慣が身に付けば寒くなっても「外から帰ったらまず手洗い!」につながり、インフルエンザ予防、日々の体調管理に役立ちます。
 さらに、細菌は食べ物の中で増えるので、調理後時間がたっているものは食べない方がいいでしょう。もし心配な時は、大腸菌は熱に弱く、75℃1分で滅菌できるので再加熱をしましょう。特に体調の悪いときは、生ものは避けるようにしたいものです。
 このような季節に目を向けたいのが「梅干し」です。「梅干しを一日一粒食べて医者いらず」や「梅はその日の難逃れ」と言う言葉がある程です。
 昔から弁当に梅干しを入れると腐敗しにくいと言われています。これは、梅干しの酸が胃腸内の病原菌を殺菌、繁殖を抑える効果があるからです。
 他にも、梅のクエン酸には疲労防止、疲労回復に効果があったり、カルシウムの吸収も促進します。また、免疫力アップ作用があり、ナチュラルキラー細胞が活性化して、体内に侵入した細胞ウイルスを攻撃します。
 世界最強のアルカリ性食品とも言われる梅干しには、血液を健康なPH7.4程度のアルカリ性に保つ手助けをしてくれます。ただし、梅干しには塩分が非常に多く含まれているため、高血圧を予防する意味でも1日2個までにしましょう。
バックナンバー