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栄養士さんのワンポイントアドバイス

第3回『「サツマイモ」について』
10月は芋ほりがあって楽しみですね。
今月はサツマイモについてお話したいと思います。
17世紀の初頭に、薩摩の国(現在の鹿児島県)にもたらされたのが「サツマイモ」の名前の由来です。
唐(中国)から琉球(沖縄)を経由して鹿児島に入ってきたことから、「唐芋(カライモ)」とも呼ばれていたようです。
サツマイモは、やせた土地でも手がかからず作りやすい作物です。
しかも、エネルギー源となる糖質が多く含まれている食べ物ですから、江戸時代の蘭学者青木昆陽により、飢饉や食糧難の際の「救荒作物」として全国に広まり、多くの人命を救ってきた食べ物です。
穀類と同様に糖質を多く含んでいますが、ビタミンやミネラルも含まれています。
サツマイモには、りんごの10倍以上ものビタミンCが含まれており、加熱調理しても糊化したでんぷんの作用により壊れにくく、残存率が高いのです。
ほかにも、食物繊維含有による便秘解消、カロチンやビタミンCによる美容、風邪予防、健胃と整腸などの効果が期待できます。

・サツマイモの選び方
皮の色が鮮やかで傷の少ない物を選びましょう。

栄養価が高くて甘くておいしいサツマイモは、離乳食やおやつにも最適です。
ゆでたり蒸したりしたサツマイモをペースト状にした離乳食は、赤ちゃんに人気があります。
加熱した状態なら冷凍保存も可能なので、便利に利用してみてください。
生での冷凍・冷蔵はできません。低温障害を起こし、傷みが早くなります。

秋から冬にかけて旬を迎えるサツマイモですが、実は2~3か月適温(10~15度)で保存したほうが甘みが増します。そのような場所に新聞紙に包んで寝かせるとよいようです。
ぜひ、秋から冬まで栄養価が高くおいしいサツマイモを堪能してほしいと思います。
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