教育改革の推進

健康管理

栄養士さんのワンポイントアドバイス

第2回 「旬」
五月に入ると幼稚園も学校もリズムに乗って動きだす、そんな気がします。
 子ども達の生活を食事の面からも応援してもらいたいと思い、今日は「旬」について考えてみたいと思います。
 野菜・果物・魚などすべてにおいて、四季の食材を豊かに味わえるのは日本だけと言えるでしょう。とくに宗像市はそれらの食材に恵まれている土地ではないでしょうか。
 「旬」の食材を使うと安価なうえ、栄養的にもすぐれています。おいしく食べて、なおかつ身体にも良い。私達の身体に必要な物を季節ごとに与えてくれます。
 例えば、春には苦みがあって繊維が多い菜の花やフキ、セリなどの食材があります。これらの成分や味わいは、私達の身体に春が来たことを知らせ、胃腸の働きを促してくれます。また、三ツ葉や山椒などの薬味は食欲増進効果もありますが、その鮮やかな緑色は春の訪れを視覚でも感じることができます。
 「八百屋に看板なし」という言葉があります。八百屋さんに並べたものが、そのまま看板の役目をしているので、新鮮で信用のおける店をよく見極めましょう、と言う意味ですが、今では八百屋さんもかなり少なくなってしまいましたね。
 近年はスーパーに行けば一年中色々な食材が手に入ります。「旬」の食材がわかりにくくなっています。しかし、宗像市では産地直売所が数ヶ所あり、「旬」が手に取るように見えます。是非、皆さんの身体のためにも「旬」を意識して食材選びをして下さい。
 家庭のぬくもりが添えられたおかずこそがご馳走であり、健康へのいちばんの近道です。
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