教育改革の推進

健康管理

栄養士さんのワンポイントアドバイス

第6回 栄養士さんのつぶやき 『夏バテについて』
9月 栄養士さんのアドバイス

「夏バテ」
 今年は梅雨明け前から30度を超える暑さ。私の子どもの頃は28度位を過ぎると「今日も暑いね」と言っていました。しかし、毎日のように夕立が降り、少し涼しくなったものです。今年は雨も少なくて心配ですね。
 暑い夏の盛りを過ぎても体調がすぐれない人はいませんか?暑さで食欲が落ちてくると、体内のタンパク質を消費します。それでも、その供給が追い付かず、軽い栄養不足の状態が夏バテです。食欲は落ちてものどは渇くので、水分ばかり摂ったり、のどごしのいい冷菓を食べたりします。こうなるとタンパク質の他にビタミンやミネラルも不足し、さらに夏バテします。
 また、室内をエアコンで冷やし過ぎて手足が冷え、ついには内臓まで冷やしてしまい、体調を崩すこともあります。これも夏バテの原因のひとつです。
 他には、夏休み中の「時差ボケ」があります。夏休みは、夜ふかしをしがちです。そのため、生活のリズムが乱れます。いわゆる時差ボケの状態です。普通、時差ボケとは、海外旅行などに出かけた時に、時刻の違いにより生活のリズムが崩れて体調が悪くなることを言います。時差ボケを直すには、現地時間に合わせて食事をするのが良いとされています。食事のリズムが体調を整えてくれるようです。この改善方法は夏休み明けの生活のリズムを取り戻すのに大いに役立ちます。三食の食事を決まった時間に食べて、生活のリズムを整えましょう。
 三食の食事のバランスも大切です。特に夏バテに有効な食材を取り入れてみませんか。酢、レモン、梅干などに含まれるクエン酸は疲労物質を分解してくれます。ビタミンB群を多く含む豚肉、大豆製品、ニラ、ごま、のりなどは疲労回復に役立つと共にエネルギー代謝の効率を上げてくれます。タンパク質供給には牛乳、卵、大豆製品、魚、肉などが効果的です。香辛料、薬味(ネギ、生姜、青じそ等)や酢などは食欲増進作用があります。
 夏バテに負けない体作りをして二学期もがんばっていきましょう!
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