教育改革の推進
健康管理
栄養士さんのワンポイントアドバイス
第7回 栄養士さんのつぶやき 「秋刀魚」
秋の風が吹きはじめました。しかし、今年の猛暑は私たちの身体だけではなく、秋の味覚にも影響を及ぼしています。例えば「サンマ(秋刀魚)」。例年なら9月に入るとマルマル太ったサンマが手頃な価格で手に入っていました。焼いたサンマにカボスをしぼって、大根おろしと一緒にいただく。これに栗ごはんなどあれば、食卓は一気に秋景色です。
しかし、今年は猛暑だったので、サンマが捕れる北海道の周りの海水温度が下がらずに、サンマが岸近辺まで寄りつけず、かなり沖あいで泳いでいる状態が続きました。また原油価格が高騰しているので、サンマの泳いでいる沖あいまで船を出せずにいました。
海水温度の変化は、サンマのエサになる魚にも影響を及ぼしています。ですから、しばらくは少々細身のサンマが多いかもしれませんね。
秋が深まると共に、日中の気温が下がり、台風が来て海中がかき回されて、例年のようなおいしいサンマが食卓にのぼることでしょう。
サンマをはじめとし、イワシ(鰯)、サバ(鯖)、アジ(鯵)、マグロ(鮪)などの青魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれています。DHA・EPAは血液をサラサラにする作用がありますが、体内では合成できないため、食事から摂らなければいけません。
特にDHAを十分に摂取すれば、脳の細胞膜がやわらかくなり、脳が活性化して、記憶力や学習能力がアップします。一時期流行した♪サカナを食べると頭が良くなる~♪と言われる一因です。
DHAもEPAも魚の脂肪中に含まれる成分です。よって脂がのった旬の時期の魚を食べることが一番です。当然、白身魚より青魚の方が含有量が多くなりますね。
また、近年の研究ではEPA・DHAを摂取すると何らかのホルモンが分泌されて肥満予防にも効果があるようです。
10月からは、幼稚園のメニューにも魚の種類を増やし、おいしく食べていただけるように工夫しています。どうぞお楽しみに!!