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栄養士さんのワンポイントアドバイス

第8回 『七味唐辛子』
 ずいぶん涼しくなり、あたたかい食べ物が恋しい季節になりました。この時に欠かすことのできない脇役と言えば「薬味(やくみ)」です。薬味とは調味料の一種で、料理に添えることで食欲を増進させたり、その味を引き立たせたりします。食べる人の好みや、その日の体調や気分に合わせて、薬味の量を加減するといいですね。
 今日は薬味の中でも「七味唐辛子」についてのお話です。七味唐辛子は、唐辛子(ナス科の植物の果実)の他に6種類の薬味を混ぜ合わせた調味料で、日本では昔からよく食べられていました。
 七味唐辛子の三大産地は長野県(善光寺)、東京都(浅草寺)、京都府(清水寺)で、それぞれ寺の門前にある江戸時代から続く老舗です。これは、昔は遠い地から歩いて寺にお参りに来た人々が、長い道のりを歩くことにより体調を崩すことが多かったので、薬の代わりに用いられました。また、まとめて買って持ち帰るときも、軽くてかさばらないので、大変重宝だったようです。
 七味の基本は、陳皮(みかんの皮)・けしの実・山椒・黒ごま・麻の実・青のりという組み合わせが一般的のようです。今では、my唐辛子カルテを作ってくれるお店もあるようで、その時の体調に合った唐辛子が手に入ります。
 唐辛子には、脂肪の燃焼を促進するカプサイシンという成分が含まれています。ただ、刺激が強いので摂りすぎは身体によくありません。昔の人のように、身体によい使い方をして料理をおいしくいただきたいものです。

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