教育改革の推進

健康管理

栄養士さんのワンポイントアドバイス

第10回 『りんご』
『りんご』
 
立春を過ぎると暦の上では春です。しかし、まだまだ厳しい寒さが続きます。
冬が旬の果物のなかに「りんご」があります。りんごにもたくさんの種類があります。私の子どもの頃は紅玉や国光と言ったりんごが果物屋の店先でカゴに盛られて、他のりんごより安い値段で売られていました。皆さんご存知の通り、それらのりんごは酸味が強くジャムなどの加工用に重宝されています。今では製菓用に消費が増え、一般では品薄感があります。
 それに代わり、今では「ふじ」「千秋」「王林」など多種のりんごが顔をそろえていますね。特に「ふじ」は成熟すると蜜ができ、果汁に富み酸味と甘みのバランスがよく生産日本一です。みなさんはどのりんごがお好みですか?
 私のりんごの思い出は、病気の時に母が“すりおろしりんご”を作ってくれたことです。ただりんごをすりおろしにだけですが、病気の時の特権(?)とばかりに、作ってもらっていました。あの酸っぱさが母の愛だったような気がします。
 ヨーロッパに「一日1回のりんごで医者要らず」と言うことわざがあります。りんごには、水溶性の食物繊維があるペクチンのほか、ポリフェノールも多く含まれているため、生活習慣病を防ぐ働きがあります。もちろん、りんごだけを食べていれば良いのではなく、栄養バランスが整った食事をすることが基本ですね。
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